2012年10月13日土曜日

ディ・フランチェスコ 『デ・ロッシのスタメン落ちはゼーマンの作戦だ。』 / De Franchesco talks about Roma's controversy.


元ローマのMFエウゼビオ・ディ・フランチェスコはデ・ロッシのスタメン
落ちはデ・ロッシを奮起させるためのゼーマンの作戦だったと語る。


















2012年10月12日金曜日

マイケル・ブラッドリー代理人インタビュー / Bradley flattered by Valencia interest



代理人によると、バレンシアが今シーズンよりローマに加入したマイケル
ブラッドリーの獲得に興味を示しているとのことだ。

25歳のアメリカ代表選手はそのことを素直に喜びながらも、移籍に
ついては全く考えていないとブラッドリーの代理人は続けた。

『ブラッドリーに関心を示してくれるクラブが有ると言うのはいつだって
良い事だよ。ただ今は移籍の話をするタイミングでは無いね。私の
願望も入っているけど、ブラッドリーはローマの中心選手になりつつ
あるんだからね。』

『(今日のアタランタ戦でのゴールは)今までのブラッドリーの最高の
プレーの1つだ。長い怪我からの復帰戦、しかも連敗でチーム状態が
非常に難しい状態にある中で、移籍後初ゴールを決めたんだからね。』

『彼は試合の終わったあと家に来て2人で祝杯をあげたよ。しかし彼は
もっとチームに貢献出来るはずだ。私は彼がチームでレギュラーの座を
獲得出来ると確信している。』

『私は昨日ゼーマンが、ブラッドリーの練習に取り組む姿勢を褒めている
のを聞いた。選手とゼーマンの関係は上手く行っているし、マイケルは
彼のサッカー哲学を信じている。』

2012年10月11日木曜日

ローマ新スタジアム計画の詳細を発表 / Roma announces new stadium plans

ローマ会長のジェームズ・パロッタは新スタジアム建設計画が大詰めの
段階にあることを明らかにしている。

現在ローマはラツィオと共にローマ市の所有するスタディオ・オリンピコを
ホームスタジアムとして間借りしている状態であるが、クラブの売上高を
伸ばす為にも自らのスタジアムを持つ事が急務となっている。
ローマとアメリカ人オーナーは自前のスタジアムを建設して成功を収めた
ユベントスに追いつくことを目指しているのだ。


 『私としては新スタジアムはコロッセオを使いたかったんだがね、使用中
だからダメだって言われたよ。』 笑いながらパロッタは新スタジアム
構想について話し始めた。

『冗談はさておき、もうほとんど建設予定地は絞り込んでいるんだ。ローマ
市長と市議会とは既に何十回も協議を重ねている。』

『我々は100か所の候補地の中から新スタジアム候補地を12か所に
まで絞り、それから今回の計画のコンサルタントを務める
”Cushman & Wakefield社”の助言でその中から最終候補の3か所を
選んだ。現在はそこから正式な着工予定地を選んでいるところだよ。』
(*ローマ南東のTor di Valle地区が最有力と報道されている)


『スタジアムの収容人員は6万人、各種ショップとレストランを併設する。
設計は世界的に有名な建築家ダン・ミース氏に依頼した。2016年の
チャンピオンズリーグには竣工を間に合わせるつもりだよ。』'

『どんなものを作るかによるんだが、スタジアム建設にかかる費用は
2億ユーロを越えるだろう。』

巨額の投資は株主や投資家にとっては大きな負担になる。加えて
11/12シーズンの決算でも大幅な赤字を計上しているにも関わらず
パロッタは楽観的である。

『11/12シーズンの決算は悪くなかった。確かに多額の損失は計上したが
それは我々の予想の範囲内、いや予想よりも良かったくらいだ。』

『今年は売上高を伸ばすことと支出の節約を同時にやるつもりだよ。
チケットの売り上げは伸びているし、ディズニーやフォルクスワーゲン
と言った国際的企業と新たに契約を結んだおかげでスポンサー収入
も伸びている。』

『今すぐにということは無いだろうが、将来的に上場廃止という選択肢は
 十分に有り得るよ(ローマの株価は昨日も乱高下を繰り返した)。
株価というものは投機的な影響を受けるもので、実態のクラブの価値を
表しているものではない。 』

パロッタ氏が9年前、NBLボストン・セルティックスを買収した時は
買収と時を同じくして上場を廃止している。

2012年10月10日水曜日

マルコ・カッセッティ インタビュー/Casseti : Football life in England.



元ローマのサイドバックで現在イングランド2部のワトフォードに所属する
マルコ・カッセッティのインタビュー。

-英国での選手生活は如何ですか?
英2部チャンピオンシップは各チームの力が拮抗しているリーグだよ。
どのチームにも優勝するチャンスが有る。ワトフォードはまずまずの
スタートを切った。ここ最近の3試合で2勝1敗は悪くないね。

-ローマから契約延長のオファーは有りませんでしたが?
理由は僕の年齢だよ。新体制になったローマは若返りを図る方針
だった。だからローマに残れなかったのは残念だけど、特に驚くような
ことでもなかったね。

-今シーズンのローマのつまずきを予想していましたか?
カターニア戦、インテル戦、あと数試合はTVで観たよ。全ての試合を
見てる訳じゃないけどローマの事はインターネットを通じていつもチェック
してる。チームがフィジカル的に仕上がっていなかったことには
予想していなかったよ。いつものゼーマンのチームは最初からチームの
状態をピークに持ってくるからね。おかげで3月過ぎに失速するんだけど。
どうあれゼーマンは彼の練習のやり方を変えるつもりはないだろうね。

-あなたのレッチェ時代はどうでしたか?
1月までは6位だった。

-ゼーマンとデ・ロッシ、オスヴァルドの対立の件は聞いていますか?
僕はもうローマのロッカールームに居るわけじゃないからコメントは
出来ないよ。ただ1つ言えるのは僕がレッチェでゼーマンの下でプレー
していた時も、チーム内にはハードな練習に不満の声もあったけど、
結局は結果がすべてを解決してくれたってことだね。

-ゼーマンがこの2人を外したことに驚きましたか?
ゼーマンは2人の価値を十分に判っている。これは言うならばゼーマン
流の励ましだよ。ゼーマンは単純に選手を非難するのではなく
こんなやり方を取るんだ。僕の場合もそうだった。
ただローマはレッチェと違って、何かチーム内で事件が起こると
すぐにマスコミに有ること無い事色々と書きたてられるからね。

-スタメンを外された3人はどうすれば良いと思います?
スタメンに戻れるように今まで以上に熱心に練習に打ち込むだけだよ。
実は僕もレッチェで最初の内は全く試合で使ってもらえなかったんだ。
ある日ゼーマンは僕を呼んで”もっとお前は出来るはずだ”って励まして
くれたんだ。彼は絶対に同じことをこの3人にも伝えてると思うよ。

-イングランドでの生活はどうですか?
僕はもう終わった選手だと言われていた。それを間違いだったと証明
するためにイングランドでプレーを続けることを選んだんだ。
僕は昨シーズンのはじめに怪我を抱えていたのは事実だ。今は全く
問題ない。昨シーズンの後半に怪我から回復しても試合に出れなかった
のはエンリケの戦術的な理由だよ。それは監督の権限だし、僕はそれを
受け入れただけさ。

ロゼッラ・センシ『トッティはまだプレー出来る』 / Rosella Sensi "Totti should play on"



ローマの元会長ロゼッラ・センシはアタランタ戦でも活躍を見せたトッティを
賞賛している。
ローマの精神的リーダーでもあるトッティについては今シーズン終了後に
引退するのではないかとの噂も有るが、センシ元会長はばかげていると
一蹴している。

『こんなにレベルの高いプレーを見せているのに何故彼が引退しなきゃ
いけないの?』

センシ女史は続けてクラブの現経営陣とローマのサポーター達に
ついてもコメントしている。

『チームを動揺させたい人達など居ません。ただ結果が出ない時は
全てがますます上手く行かなくなるものです。』

『皆さんも知っているようにローマという街は特別な所です。サポーター
達はチームの成績が良い時は熱烈な声援を送りますが、逆の場合の
罵声は特別激しいものが有ります。』

『チーム内に問題が有るかどうかは外部から判断は出来ません。ただ
私が会長だった時代にはこの様な問題は頻繁に起きていましたよ。』

『私はこれからも1人のサポーターとしてチームを応援し続けますよ。
 実際に経営にタッチしていた時を懐かしく思いますけどね。』






2012年10月9日火曜日

ゼーマン『アタランタ戦後インタビュー』 / Zeman: "We needed a win today"


 ローマのゼーマン監督は何故アタランタ戦のスターティングメンバー
からデ・ロッシ、オスヴァルドそしてブルディッソという3人のスターを
外したのかを説明している。

-前半押し込まれた試合内容について

『キミたちも私が試合内容をどう思ってるかは知っているだろう。
ただ我々は苦しむことによってそこから学習し、次の機会に良い
プレーを行うことが出来るんだ。』

『試合開始直後に何度も危険なシーンがあったことは認めよう。しかし
チーム及び関係者全員にとって何よりも試合に勝ったという事実が
大事なんだよ。』

『ユベントス戦の大敗の影響で試合前のロッカールームには明らかに
緊迫した空気が有った。その緊張が試合直後にラインを間延びさせ、
相手に多くのスペースを与えてしまった原因の1つだ。DFラインを押し
上げなくてはMFに多くの負担をかけることになってしまう。しかし試合
開始直後はラインを押し上げるべきところで、緊張からずるずると
ラインを下げてしまっていたんだ。』



-3人の選手がスタメンから外れたことについて

『私がいつも言っているように私のチームでは誰にでもプレーする
チャンスが有る。しかしその日のピッチに送り出す11人を選ばなく
てはならないんだよ。私はその週のベストな11人を選ぶようにしている。』

『今日スタメンを外れた3人、デ・ロッシ、オスヴァルド、ブルディッソと
いった選手達のクオリティに全く疑いは持っていないよ。彼等は全員
チームにとって重要な選手だし、我々に必要な選手だ。』

『ブルディッソについては彼とは既に話し合ったよ。正直に話すと、私は
彼の様な熱いハートを持ち、練習熱心な選手ならチームに20人居ても
困らないと思ってるぐらいだ。ただ現時点で彼は(戦術面での理解と
いう点で)ベストな状態では無いということだ。』

『デ・ロッシのベストポジション?彼は右でも左でも問題なくプレー
することが出来る。』

『オスヴァルドについては万能ストライカーだ、3トップの中央以外の
ポジションでも問題無い。多分、攻撃面ではチームでトッティの次に
才能有る選手だろうね。ただ問題はまだその才能を十分に引き出す
ことが出来ていない点だ。』

『私がこの3人をスタメンから外したとことをキミ達は理解できない
かも知れない。ただ前の試合から今日までに起こったことを総合的に
判断して私はこの決断を下した。キミ達はその間に起こった事を
知らないのだから理解できないのは当然だ。』

-この試合でセリエAデビューを果たしたマルキーニョスについて

『この94年生まれの少年はいいモノを持っているよ。もちろんもう少し
経験を積むことは必要だろうけど、この2ヶ月彼は本当に練習に
打ち込んでいる。彼はもうフィジカル面でも技術面でもセリエAで戦える
レベルにある。シーズンを通じて彼の成長を見守っていきたいね。』

-戦術が選手に十分に理解されていないのでは?

『選手が私の考えをしっかり理解出来てない?私は彼等にサッカーの
仕方を教えるつもりは無い。要は姿勢の問題なんだよ。彼等はもっと
積極的にならなくてはならない。我々のプレーはまだ受け身すぎるし、
チームに連動性というものが無い。これが我々が今、解決すべき
最大の問題だよ。ちょうど今、チームには15人の各国代表選手が居る。
(代表ウィークでは)刺激を受けて、それぞれの選手が成長して帰って
来て欲しいね。』

2012年10月8日月曜日

パロッタ:『ローマは5年以内にスクデットを獲る』 / Pallotta: 'Roma title in five years'



ローマのオーナーであるジェームズ・パロッタは明日に控えたクラブの
”ホール・オブ・フェイム”(栄誉の殿堂)のオープンを控えて5年以内に
スクデットを獲ると目標を明らかにしている。

アメリカ人オーナーは今週ローマ入りした後、経営陣、ゼーマン監督と
話し合いを行っている。ランチタイムに開催されるアタランタ戦はスタンド
から観戦する予定だ。試合前に行われる”ホール・オブ・フェイム”の
開幕式典にはメインゲストとして参加する。

『素晴らしい1日になるはずだよ。全てのファンが名誉の殿堂の開幕を
楽しむ事が出来るはずだ。』

『私が9年前にNBAのボストン・セルティックスを買収した時、私は自分
自身に5年以内にタイトルを獲得すると誓ったんだ。そしてそれを実際に
達成した。』

『私はローマでも同じことをやり遂げるつもりだ。ローマが本来あるべき
場所(=スクデットを争える)に彼等を連れ戻すよ。』

 『幸いにもローマには良いスタッフが揃っている。私はこの先20年以上を
かけてこの偉大なフットボールクラブを再建するつもりだよ。』