パルマ、パレルモ、ローマ…そして日本。ファビオ・シンプリシオは
Jリーグと日本での生活を楽しみ、既にセレッソ大阪のファンのハートも
掴んでいる。
しかし一緒に日本に移り住んだ家族は日本食にまだ馴染めない等
問題もあるようだ。
-言葉の問題はどうですか?
『まだ日本語は全然しゃべれないんだ。いくつかの単語が判る程度。
今、勉強してるから12月までには少しくらい話せるようになりたいと
思ってるけどね。』
-言葉と食べ物の事はさておき、日本での生活はどうですか?
『静かな町に住んで、落ち着いて生活出来てるよ。まだ色々学ばなきゃ
いけない事もあるけどね。子供たちはもう新しい生活に慣れてるみたい
だけど。』
-今でもセリエAの事はチェックしていますか?
『ブラジルに居た時よりもチェックしてるくらいだよ。つい先日も電話で
マルキーニョと電話で話してたんだ。セリエAとローマの事はつい3日前の
事のように思い出せるよ。』
-マルキーニョとはどんな話をしたんですか?
『彼のローマでの生活の事とか、今シーズンのローマの事とかだね。
彼からは僕の日本の生活について訊かれたよ。』
-古巣パレルモの監督がシーズンが始まったばかりなのに
ガスペッリーニに交代したみたいですが?
『これはパレルモでは普通のことなんだよ。ザンパリーニ会長は何か
上手くいかないことが続けば、すぐに監督を代えてしまう。だけどチームは
この危機を乗り越えて良いシーズンを送ってくれると願ってるよ。』
-あなたの将来について聞かせて下さい。
『セレッソ大阪とはもう1年契約が残っている。もし可能なら僕はここで
自分のキャリアを終えたいと願ってる。ここでは全てが本当に上手く
いってるからね。』
2012年9月22日土曜日
2012年9月20日木曜日
ピリスを擁護するブルディッソ / Burdisso interview after Bologna match
|
前半開始直後のフロレンツィとラメラの2得点でピオリ監督率いる ボローニャに対しての勝利が決定的と思われたローマだったが、 後半ディアマンティのゴールを間に挟んだジラルディーノの2得点に より、屈辱の逆転を負けを喫することとなった。 |
2失点に絡んだ為、ファンから激しい非難に晒されている。
しかしブルディッソはこの敗戦を彼の責任にすることに批判的だ。
『我々は今迄通り、しっかり練習を続けるだけだ。 確かにピリスは
ミスをしてしまった、だが我々も同じくらい試合中にミスを犯して
いたんだよ。彼が不運だったのはそれが相手ゴールに結びついて
しまったことだ。実際、彼は試合の途中までは上手くやっていた。
我々は試合をほぼ手中にしていたのに、たった2分間の混乱の
せいで試合を丸々ダメにしてしまったけどね。』
『もう試合に勝ったと思っていたか?って、答えはNOだ。ボローニャに追い
つかれた後、我々は勝ち点を3を取りに行ったが上手くいかなかった。』
『ローマは最初の45分間ボローニャを苦しめていた。しかし試合全体の
テンポをコントロール出来なかった。いずれにしても我々のメンタリティ
(リードを奪った後も得点を取りに行く姿勢)は正しかったと思うけどね。
ホームで勝ち点ゼロという結果について、誰かが責任をとらなければ
ならないとしたら、真っ先に責められるべきは私だよ、ピリスじゃない。』
2012年9月18日火曜日
ゼーマン、ボローニャ戦後インタビュー / Zeman blame Roma's passive defence.
ローマのゼーマン監督は2点のリードを守り切れなかったボローニャ戦
での守備陣のミスを認めた。
フロレンツィとラメラのゴールで開始15分で2-0とリードしておきながら
後半ジラルディーノとディアマンティの2得点で追いつかれたばかりか、
ロスタイムにまたもやジラルディーノに逆転弾を浴び、またもや本拠地での
勝ち点3をドブに捨ててしまった。
『我々は理想の形でゲームに入れた。ただ2点差をつけたことで必要
以上に落ち着いてしまったようだ。積極性を欠いたプレーに終始し、
畳み掛けるべきところでもそうしなかった為、ボローニャに付け入る隙を
与えてしまった。』
『全ての失点が守備陣のミスによるものだ。我々は前半の2得点で安心
してしまった。1点目は相手のクロスに対してディフェンダーが全員ボール
ウォッチャーになってしまった。 3点目はブルディッソとステケレンブルフが
味方同士で交錯するというミスからだ。』
『2失点目の原因はバイタルエリアの前で我々が受け身になってしまい、
積極的にボールを奪いにいかなかったこと。ボローニャはその点を非常に
上手く突いてきた。後半は中盤で前に出る姿勢が足りなかった。』
『代表戦があったことは、この試合の出来の悪さの言い訳にはならない。
我々はもう2か月以上も同じメンバーで練習しているんだ。チームの内
8~9人が代表に呼ばれたからと言って今回の結果と結び付けるのは
フェアじゃない。』
『なぜピリスを途中交代させたのかって?彼は前半走り過ぎて、後半は
足が止まっていたからだよ。それに我々は右サイドからも攻撃を
仕掛けたかった、だからボールを運べて突破力のあるマルキーニョを
投入したんだ。』
『結果として負けはしたが、私は前半の出来にはとても満足してるよ。
何度かボローニャに危険なカウンターをもらいながらも、チーム全員が
2点獲っただけで満足せずに3点目を狙ってたからね。』
『この結果を受け入れるべきだ。それから我々の目指しているプレーに
自信を持たなくてはならない。そのいくつかはこのボローニャ戦でも、
先週のインテル戦でも見せれたのだからね。』
以上に落ち着いてしまったようだ。積極性を欠いたプレーに終始し、
畳み掛けるべきところでもそうしなかった為、ボローニャに付け入る隙を
与えてしまった。』
『全ての失点が守備陣のミスによるものだ。我々は前半の2得点で安心
してしまった。1点目は相手のクロスに対してディフェンダーが全員ボール
ウォッチャーになってしまった。 3点目はブルディッソとステケレンブルフが
味方同士で交錯するというミスからだ。』
『2失点目の原因はバイタルエリアの前で我々が受け身になってしまい、
積極的にボールを奪いにいかなかったこと。ボローニャはその点を非常に
上手く突いてきた。後半は中盤で前に出る姿勢が足りなかった。』
『代表戦があったことは、この試合の出来の悪さの言い訳にはならない。
我々はもう2か月以上も同じメンバーで練習しているんだ。チームの内
8~9人が代表に呼ばれたからと言って今回の結果と結び付けるのは
フェアじゃない。』
『なぜピリスを途中交代させたのかって?彼は前半走り過ぎて、後半は
足が止まっていたからだよ。それに我々は右サイドからも攻撃を
仕掛けたかった、だからボールを運べて突破力のあるマルキーニョを
投入したんだ。』
『結果として負けはしたが、私は前半の出来にはとても満足してるよ。
何度かボローニャに危険なカウンターをもらいながらも、チーム全員が
2点獲っただけで満足せずに3点目を狙ってたからね。』
『この結果を受け入れるべきだ。それから我々の目指しているプレーに
自信を持たなくてはならない。そのいくつかはこのボローニャ戦でも、
先週のインテル戦でも見せれたのだからね。』
2012年9月17日月曜日
チェルシーはFFPを乗り切る方法を見つけたかも知れない/ Chelsea might find FFP solution.
ちょうど去年の今頃、UAEの王族アブダビファミリーがオーナーを
務めるマンチェスター・シティは同じくアブダビファミリーがオーナーの
エティハド航空とスポンサー契約を交わした。契約額はプロスポーツの
スポンサー契約としては史上最高額となる10年・1億5千万ポンド
(=約190億円)と言われている。
これはいささかずうずうしいやり方ではあるけれども、金満クラブに
とっては差し迫ったファイナンシャル・フェア・プレー(以下FFP)を
乗り切るためにはお手頃な方法ではある。
チェルシーは先日ガスプロム社相手にこれと同様のスポンサー契約を
結んだ。ガスプロム社はロシア最大の企業である、彼らとチェルシー
との契約は3年間。契約金額は公表されていないが、もちろんこれは
商業的な目的ではなく、実質的にはチェルシーのFFP対策のスポンサー
契約であることは明白なので莫大な金額であるのは間違いない。
ただこれには1つだけ問題がある。
『UEFAは関係会社との過大なスポンサー契約を禁じている。』
のである。ガスプロム社が実質的にアブラヒモビッチの意のままに
動く企業であることは周知の事実であり、この規則の”本来の”趣旨
から言えば、この契約は禁止事項にあたり、無効である。
ここで問題となるのが”関係会社”という言葉の解釈である。
チェルシーのオーナー、アブラヒモビッチはガスプロムのオーナー
でも株主でも無い。但し、自身がオーナーであったシブネフチ社
(ロシアの石油企業)を2005年に84億ポンドでガスプロム社に譲渡した
経緯が有る。
UEFAの規則では、スポンサーに対して”明らかな影響”を持つ会社
との取引を「関係会社取引」と定義している。
そして”明らかな影響とは、スポンサーの経営及び財務面における
方針の意思決定に参加する権限を持つことである。
もちろんアブラヒモビッチは同社の役員でも株主でも無い為、
形式的には”明らかな影響”は無いことになる。ただこのスポンサー
契約がアブラヒモビッチの指示で行われた事は誰もが知っている
事実だ。UEFAはこの件をどう判断するのであろうか。
(そもそも、携帯電話や車のメーカーならともかく、天然ガス製造販売
会社が贔屓のチームのスポンサーになったからといって、英国人が
ロシアからパイプラインを引っ張ってきてガスプロムの天然ガスを
使おうなんて話が有り得るだろうか?)
もしマンチェスター・シティが史上最高金額のエティハド航空との
契約についてUEFAの追求をかわすことが出来るのであれば
チェルシーのガスプロム社との契約も間違いなくUEFAのチェックを
パス出来るだろう。
なぜなら”以前、経営していた会社を過去にガスプロム社に売却した”
という関係性は”同じファミリーが経営している”と比べてずっと希薄
だからだ。
それからチェルシーはこのスポンサー契約がUEFAに認められるように
もう1つ手をうっている。ガスプロム社が今年からUEFAチャンピオンズ
リーグ及びスーパーカップ公式スポンサーとなったのである。
ある会社からスポンサー料として数十億円を受け取っておきながら、
その会社が他の会社と結んだ契約を不正だと追及することなど
UEFAでなくとも不可能なのは明らかである。
チェルシーはチャンピオンズリーグ優勝により5,990万€もの賞金を
獲得し、さらにアウディ、ザウバーF1、デルタ航空そして今書いた
ガスプロムと新たにスポンサー契約を結んでいる。これはおそらく
今までと同じように夏のお買い物を続ける為には十分な金額だろう。
プラティニが出した難題に対して、チェルシーは明確な答えを見つけた。
他のクラブはどんな回答を見つけてくるのだろうか。
務めるマンチェスター・シティは同じくアブダビファミリーがオーナーの
エティハド航空とスポンサー契約を交わした。契約額はプロスポーツの
スポンサー契約としては史上最高額となる10年・1億5千万ポンド
(=約190億円)と言われている。
これはいささかずうずうしいやり方ではあるけれども、金満クラブに
とっては差し迫ったファイナンシャル・フェア・プレー(以下FFP)を
乗り切るためにはお手頃な方法ではある。
チェルシーは先日ガスプロム社相手にこれと同様のスポンサー契約を
結んだ。ガスプロム社はロシア最大の企業である、彼らとチェルシー
との契約は3年間。契約金額は公表されていないが、もちろんこれは
商業的な目的ではなく、実質的にはチェルシーのFFP対策のスポンサー
契約であることは明白なので莫大な金額であるのは間違いない。
ただこれには1つだけ問題がある。
『UEFAは関係会社との過大なスポンサー契約を禁じている。』
のである。ガスプロム社が実質的にアブラヒモビッチの意のままに
動く企業であることは周知の事実であり、この規則の”本来の”趣旨
から言えば、この契約は禁止事項にあたり、無効である。
ここで問題となるのが”関係会社”という言葉の解釈である。
チェルシーのオーナー、アブラヒモビッチはガスプロムのオーナー
でも株主でも無い。但し、自身がオーナーであったシブネフチ社
(ロシアの石油企業)を2005年に84億ポンドでガスプロム社に譲渡した
経緯が有る。
UEFAの規則では、スポンサーに対して”明らかな影響”を持つ会社
との取引を「関係会社取引」と定義している。
そして”明らかな影響とは、スポンサーの経営及び財務面における
方針の意思決定に参加する権限を持つことである。
もちろんアブラヒモビッチは同社の役員でも株主でも無い為、
形式的には”明らかな影響”は無いことになる。ただこのスポンサー
契約がアブラヒモビッチの指示で行われた事は誰もが知っている
事実だ。UEFAはこの件をどう判断するのであろうか。
(そもそも、携帯電話や車のメーカーならともかく、天然ガス製造販売
会社が贔屓のチームのスポンサーになったからといって、英国人が
ロシアからパイプラインを引っ張ってきてガスプロムの天然ガスを
使おうなんて話が有り得るだろうか?)
もしマンチェスター・シティが史上最高金額のエティハド航空との
契約についてUEFAの追求をかわすことが出来るのであれば
チェルシーのガスプロム社との契約も間違いなくUEFAのチェックを
パス出来るだろう。
なぜなら”以前、経営していた会社を過去にガスプロム社に売却した”
という関係性は”同じファミリーが経営している”と比べてずっと希薄
だからだ。
それからチェルシーはこのスポンサー契約がUEFAに認められるように
もう1つ手をうっている。ガスプロム社が今年からUEFAチャンピオンズ
リーグ及びスーパーカップ公式スポンサーとなったのである。
ある会社からスポンサー料として数十億円を受け取っておきながら、
その会社が他の会社と結んだ契約を不正だと追及することなど
UEFAでなくとも不可能なのは明らかである。
チェルシーはチャンピオンズリーグ優勝により5,990万€もの賞金を
獲得し、さらにアウディ、ザウバーF1、デルタ航空そして今書いた
ガスプロムと新たにスポンサー契約を結んでいる。これはおそらく
今までと同じように夏のお買い物を続ける為には十分な金額だろう。
プラティニが出した難題に対して、チェルシーは明確な答えを見つけた。
他のクラブはどんな回答を見つけてくるのだろうか。
2012年9月16日日曜日
ゼーマン”ボローニャ戦前インタビュー” / Pre match conference vs Bologna
雑誌のインタビューでFIGC(イタリア・サッカー連盟)会長ジャンカルロ・
アバーテを”フットボールの敵”と評したという発言について。
『私の発言が、あのような見出しになったことは正しいとは言えないね。
あれは個人攻撃をしようという意図は無かったんだ。ただFIGCという
組織は変革が必要だと言ったまでだよ。彼はただその代表というだけだ。』
先日のインテル戦では3-1で見事な勝利を収めたローマだが、チームの
柱であるデ・ロッシが代表戦でハムストリングを痛めボローニャ戦を
欠場する。
『デ・ロッシの負傷の件を怒ってるかって?そうは思ってないよ。
こういう事はいつでも起こりうることだよ。全ての物事が私の思い通りに
ならない事くらい判ってる。明日は(デ・ロッシ抜きでも)ポジティブな
ローマを見たいね。ボローニャはまだ勝点ゼロだが良いチームだ思うよ。
ミランと互角の試合をしてたしね。』
ラメラとニコ・ロペスについて
『2人とも才能ある若者だよ。私が思うにはニコ・ロペスはもっとストライカー
寄り、ラメラはゲームメイクの方が得意なタイプだね。どちらを起用するかは
そのゲームにどちらの特徴が必要かに依るだろう。』
インテル戦で右サイドで輝きを放てなかったデストロについて。
『デストロがセンターフォワードとして起用して欲しいと思ってることぐらい
承知してるよ。彼は今までずっとそのポジションでプレーしてたのだからね、
ただそれが彼を他のポジションで起用できないって理由にはならない。
私の考えではストライカーってのは右で起用されようが左だろうが、
得点を獲らなきゃいけないんだ。もちろん新しい役割に慣れるのにある
程度時間は必要だろうけどね。』
インテルをサンシーロで下したことでにわかにユベントスとのスクデット
争いの対抗馬にローマの名前が挙がる事も多くなっている。
『我々は”アンチユーベ”では無い、あくまでも我々は”ローマ”だ。他の
チームの事は気にせず、自分達が最高のシーズンを過ごせるように集中
するだけだよ。セリエAは20のクラブが有る。他国よりクラブ間の力は
拮抗している。4~5つのクラブに優勝のチャンスが有るだろう。』
トッティとピアニッチについて
『トッティとピアニッチはゲームの組み立て役という意味では似た選手だ。
同じような選手が近くでプレーすることは常にいい結果をもたらすとは
限らない。ポジションを離して起用することも考えている。
アバーテを”フットボールの敵”と評したという発言について。
『私の発言が、あのような見出しになったことは正しいとは言えないね。
あれは個人攻撃をしようという意図は無かったんだ。ただFIGCという
組織は変革が必要だと言ったまでだよ。彼はただその代表というだけだ。』
先日のインテル戦では3-1で見事な勝利を収めたローマだが、チームの
柱であるデ・ロッシが代表戦でハムストリングを痛めボローニャ戦を
欠場する。
『デ・ロッシの負傷の件を怒ってるかって?そうは思ってないよ。
こういう事はいつでも起こりうることだよ。全ての物事が私の思い通りに
ならない事くらい判ってる。明日は(デ・ロッシ抜きでも)ポジティブな
ローマを見たいね。ボローニャはまだ勝点ゼロだが良いチームだ思うよ。
ミランと互角の試合をしてたしね。』
ラメラとニコ・ロペスについて
『2人とも才能ある若者だよ。私が思うにはニコ・ロペスはもっとストライカー
寄り、ラメラはゲームメイクの方が得意なタイプだね。どちらを起用するかは
そのゲームにどちらの特徴が必要かに依るだろう。』
インテル戦で右サイドで輝きを放てなかったデストロについて。
『デストロがセンターフォワードとして起用して欲しいと思ってることぐらい
承知してるよ。彼は今までずっとそのポジションでプレーしてたのだからね、
ただそれが彼を他のポジションで起用できないって理由にはならない。
私の考えではストライカーってのは右で起用されようが左だろうが、
得点を獲らなきゃいけないんだ。もちろん新しい役割に慣れるのにある
程度時間は必要だろうけどね。』
インテルをサンシーロで下したことでにわかにユベントスとのスクデット
争いの対抗馬にローマの名前が挙がる事も多くなっている。
『我々は”アンチユーベ”では無い、あくまでも我々は”ローマ”だ。他の
チームの事は気にせず、自分達が最高のシーズンを過ごせるように集中
するだけだよ。セリエAは20のクラブが有る。他国よりクラブ間の力は
拮抗している。4~5つのクラブに優勝のチャンスが有るだろう。』
トッティとピアニッチについて
『トッティとピアニッチはゲームの組み立て役という意味では似た選手だ。
同じような選手が近くでプレーすることは常にいい結果をもたらすとは
限らない。ポジションを離して起用することも考えている。
2012年9月15日土曜日
ゼーマン『カターニア戦を語る』 / Zeman talked about "Catania match"
全くタイムリーな記事では無いのですがセリエA第1節カターニア戦後の
ゼーマンのインタビューを記事にしました。
日本語になったニュースでは大半が省略されていたのですが、元の
インタビューには彼のサッカー哲学を知る上でヒントとなるようなフレーズが
たくさん散りばめられています。
-----------------------------------------------------------------------------
特に前半はまったくつまらない試合をしてしまったね。我々はスピード
にもアグレッシブさにも欠けていたし、カウンターが狙える場面でも
縦にボールが入ることが無かった。恥ずかしいことだがボールを支配
している事だけで満足してたんだよ。
前半と比べると後半の出来はまだ良かった。最後まで苦しむ事には
なったが最低限の結果(勝ち点1)は確保したしね。
トッティはサイドに開きすぎてプレーしていた。あんな場所からはゴールに
絡むような決定的な仕事は生み出せない。この夏のキャンプの間
ずっと私が彼に教えてきた動きを彼は忘れてしまっていたみたいだ。
横パスに意味なんて無いんだよ。横に出すパスは相手選手に
それぞれのポジションに戻る時間を与えるだけ。もっとプレーの
スピードを上げて中盤で相手マーカーを振り払わなくては、私の
目指すサッカーには辿り着けない。
私は今日がローマデビューとなる選手を5人(カスタン、バルザレッティ、
ピリス、ブラッドリー、ニコ・ロペス)ピッチに送り込んだ。若い選手達に
とっては5万人を越えるオリンピコの熱気に飲まれて思った様な
プレーが出来なかった部分も有るだろう。ただ我々がこの6週間の間
練習でやってきたことは今日ピッチの上で起こった事とは全くの別物だ。
言い訳は出来ないね。
相手に合わせてこちらの戦術を変える様な事はしない。私は相手に
合わせるより、私の信じる事をする方が好みだからね。
後半はまだ良かった。何度も相手ゴールに迫ったしね。カターニアに
2ゴールを許したのは残念だよ。ただ2回とも本当はオフサイドだった
けどね。
(以前、ゼーマンはクラブから”審判に対する抗議は行わないように”
と注意を受けていたのだが、あまり気にしていない様だ。審判に
対して抗議しないというのはローマのクラブ方針である)
これは体に染みついた癖みたいなもんだよ。選手のプレーが不味かったら
私はすぐに批判する。審判に対しても同じだよ。これは普通のことだと
思うがね。ピッチの上で起こった事であるなら判定について話すことは
禁止されるべきじゃない。
2012年9月14日金曜日
ファイナンシャル・フェア・プレーの盲点 / Will FFP be in effect?
ファイナンシャル・フェア・プレー(以下FFP)についてもっともよく
見かける疑問はおおまかに言うと下記の様なものだ。
(疑問)
12/13シーズンからFFPが適用されれば、クラブの赤字は2シーズン
合計で4,500万ユーロ(=約45億円)までに制限される。
しかしミランやインテルと言ったクラブがせっせとコスト削減に励んで
いる一方で、チェルシー、マンチェスター・シティ、PSGといったクラブは
以前と変わらず移籍市場に莫大な金額をつぎ込んでいる。昨シーズン
までの彼等の経営実績からすると、赤字を4,500万ユーロ以内に収める
のは不可能だ。
FFPに違反するとチャンピオンズリーグ等のUEFA主催の大会に参加
出来なくなるのだが、彼等はこの事態を怖れていないのだろうか?
残念ながら私はアラブの王族の一員でも、ロシアの石油王でもないので、
これに対する明確な回答は持ち合わせていない。
しかしこの問題に関しては、多くの人が見逃している重要なポイントが
1つ存在するので指摘しておきたい。
UEFAの定めたFFP規則(A4・87ページにも渡る実に退屈な読み物である)
の"付録第11条"という条項が有る。
規則の最後の1ページに書いてある実に小さな条項なのだが、この内容が
非常にまずいというか致命的なのである。条項の要点を簡潔にまとめると
次の通りだ。
『2シーズン合計の赤字額がFFPの制限を越えていても、赤字額が
縮小傾向に有り、将来的に赤字を解消する見込みがあれば、クラブは
FFP検査をパス出来る』
・・・つまり実際に赤字額を制限内に収めなくとも、最終的には全てUEFAの
さじ加減(将来的に赤字が解消されると判断すれば)でFFPはクリア出来て
しまうという訳である。
これこそがFFP施行における最重要問題なのは明らかである。罰する
立場からすると、FFPの内容をほぼ骨抜きにしてしまうこの条項が有る
限り、FFPは”ルールの問題”というより”UEFAの裁量の問題”となって
しまう。
なぜならどのクラブも口では『将来的には赤字は解消されます』と
言うに決まっているのだから。
もしUEFAがあるクラブをFFPに違反したと言う理由でチャンピオンズ・
リーグから締め出したとしたら、それはルールに従った措置と言うより、
UEFA執行部の判断で参加を許されなかったと見なされるだろう。
この様に明確な線引きが無い状態でFFPを理由に一部のチームを
チャンピオンズ・リーグの様な大きな大会に参加させない事は困難
である。
なぜなら賞金・放映権合わせて数十億円のお金が動くような大会への
参加の可否は、クラブ経営の死活問題になり得るし、訴訟へ発展する
可能性も含んでいるからだ。
これがサッカー関係者の間でFFPが事実上決して機能することは
無いと信じられている理由である。
今のところFFPの存在理由は、クラブのオーナーが大して価値が
無さそうな選手に大金を払うのが嫌な時の言い訳の為だけである。
『最終的にフッキ獲得を断念したのはFFPを考慮したからだ。』
『イブラヒモビッチを放出したのはFFPを考えると仕方無かった。』
こんな風に言っておけば煩いファンも少しは納得するのである。
さて実際にチェックが開始される12/13シーズン末、違反したクラブが
出てきた際にプラティニはどんなコメントを出すのだろうか。
*正確に言うと今回記事にしたFFPの"付録第11条"の解釈に
ついてはもう少し説明が必要です。
ただ問題の性質上、かなりの長文になってしまうため、次回改めて
補足記事を書くことにします。
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