2012年9月15日土曜日

ゼーマン『カターニア戦を語る』 / Zeman talked about "Catania match"


全くタイムリーな記事では無いのですがセリエA第1節カターニア戦後の
ゼーマンのインタビューを記事にしました。
日本語になったニュースでは大半が省略されていたのですが、元の
インタビューには彼のサッカー哲学を知る上でヒントとなるようなフレーズが
たくさん散りばめられています。

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特に前半はまったくつまらない試合をしてしまったね。我々はスピード
にもアグレッシブさにも欠けていたし、カウンターが狙える場面でも
縦にボールが入ることが無かった。恥ずかしいことだがボールを支配
している事だけで満足してたんだよ。
前半と比べると後半の出来はまだ良かった。最後まで苦しむ事には
なったが最低限の結果(勝ち点1)は確保したしね。

トッティはサイドに開きすぎてプレーしていた。あんな場所からはゴールに
絡むような決定的な仕事は生み出せない。この夏のキャンプの間
ずっと私が彼に教えてきた動きを彼は忘れてしまっていたみたいだ。

横パスに意味なんて無いんだよ。横に出すパスは相手選手に
それぞれのポジションに戻る時間を与えるだけ。もっとプレーの
スピードを上げて中盤で相手マーカーを振り払わなくては、私の
目指すサッカーには辿り着けない。



私は今日がローマデビューとなる選手を5人(カスタン、バルザレッティ、
ピリス、ブラッドリー、ニコ・ロペス)ピッチに送り込んだ。若い選手達に
とっては5万人を越えるオリンピコの熱気に飲まれて思った様な
プレーが出来なかった部分も有るだろう。ただ我々がこの6週間の間
練習でやってきたことは今日ピッチの上で起こった事とは全くの別物だ。
言い訳は出来ないね。

相手に合わせてこちらの戦術を変える様な事はしない。私は相手に
合わせるより、私の信じる事をする方が好みだからね。

後半はまだ良かった。何度も相手ゴールに迫ったしね。カターニアに
2ゴールを許したのは残念だよ。ただ2回とも本当はオフサイドだった
けどね。
以前、ゼーマンはクラブから”審判に対する抗議は行わないように”
と注意を受けていたのだが、あまり気にしていない様だ。審判に
対して抗議しないというのはローマのクラブ方針である)

これは体に染みついた癖みたいなもんだよ。選手のプレーが不味かったら
私はすぐに批判する。審判に対しても同じだよ。これは普通のことだと
思うがね。ピッチの上で起こった事であるなら判定について話すことは
禁止されるべきじゃない。