2012年10月11日木曜日

ローマ新スタジアム計画の詳細を発表 / Roma announces new stadium plans

ローマ会長のジェームズ・パロッタは新スタジアム建設計画が大詰めの
段階にあることを明らかにしている。

現在ローマはラツィオと共にローマ市の所有するスタディオ・オリンピコを
ホームスタジアムとして間借りしている状態であるが、クラブの売上高を
伸ばす為にも自らのスタジアムを持つ事が急務となっている。
ローマとアメリカ人オーナーは自前のスタジアムを建設して成功を収めた
ユベントスに追いつくことを目指しているのだ。


 『私としては新スタジアムはコロッセオを使いたかったんだがね、使用中
だからダメだって言われたよ。』 笑いながらパロッタは新スタジアム
構想について話し始めた。

『冗談はさておき、もうほとんど建設予定地は絞り込んでいるんだ。ローマ
市長と市議会とは既に何十回も協議を重ねている。』

『我々は100か所の候補地の中から新スタジアム候補地を12か所に
まで絞り、それから今回の計画のコンサルタントを務める
”Cushman & Wakefield社”の助言でその中から最終候補の3か所を
選んだ。現在はそこから正式な着工予定地を選んでいるところだよ。』
(*ローマ南東のTor di Valle地区が最有力と報道されている)


『スタジアムの収容人員は6万人、各種ショップとレストランを併設する。
設計は世界的に有名な建築家ダン・ミース氏に依頼した。2016年の
チャンピオンズリーグには竣工を間に合わせるつもりだよ。』'

『どんなものを作るかによるんだが、スタジアム建設にかかる費用は
2億ユーロを越えるだろう。』

巨額の投資は株主や投資家にとっては大きな負担になる。加えて
11/12シーズンの決算でも大幅な赤字を計上しているにも関わらず
パロッタは楽観的である。

『11/12シーズンの決算は悪くなかった。確かに多額の損失は計上したが
それは我々の予想の範囲内、いや予想よりも良かったくらいだ。』

『今年は売上高を伸ばすことと支出の節約を同時にやるつもりだよ。
チケットの売り上げは伸びているし、ディズニーやフォルクスワーゲン
と言った国際的企業と新たに契約を結んだおかげでスポンサー収入
も伸びている。』

『今すぐにということは無いだろうが、将来的に上場廃止という選択肢は
 十分に有り得るよ(ローマの株価は昨日も乱高下を繰り返した)。
株価というものは投機的な影響を受けるもので、実態のクラブの価値を
表しているものではない。 』

パロッタ氏が9年前、NBLボストン・セルティックスを買収した時は
買収と時を同じくして上場を廃止している。